ファンドラップはひどい。あまりにも高すぎる信託報酬。元本割れは必至か?

ファンドラップ

CMでお馴染みのファンドラップをお勧めできない理由

はじめまして。私は、都市銀行にて、13年間金融商品の販売を行ってきました。

13年の営業経験のうち最優秀販売員になったことが3回あります。

多くの金融商品をたくさんの顧客に販売してきました。

しかし、銀行で扱っている金融商品のほとんどが販売したくない金融商品でした。

銀行で買ってはいけない金融商品はたくさんありますが、今回は最も銀行で購入してはいけない商品として「ファンドラップ」を紹介します。

ファンドラップとは?

ファンドラップとは、複数の投資信託をまとめて運用する金融商品になります。

複数の投資信託をファンドラップという商品に包んで(ラップして)まとめて運用するのでファンドラップといいます。(ちなみにファンドは投資信託の意味です。)

ファンドラップの売り文句は、値動きの違う投資信託をプロがまとめて運用するので値動きが安定します。というものです。銀行の顧客は安定した値動きの商品を好むのでここ数年で爆発的に売れている金融商品になります。

※TVCMでもおなじみですよね

ファンドラップの残高は急増している

実際に、ファンドラップの残高は約8兆円と10年前の1兆円に比べ大幅に増加しています。

ファンドラップの契約本数推移
(参考:http://www.jiaa.or.jp/syuppan/pdf/30jbun.pdfの10ページ目)

残高が増えているので一見良さそうに見える金融商品かもしれません。

しかしこのファンドラップは、証券会社や銀行の営業方針の変更のため急激に残高を伸ばしたという裏事情がある商品になります。

なぜファンドラップの残高は急上昇しているのか

ファンドラップの残高が急上昇した理由は、決して商品性が良いからではありません。

ファンドラップの残高が急上昇した大きな要因は、証券会社や銀行の営業方針が従来の購入時の手数料を重視する営業方針から、ストックビジネスに変化したからです。

ストックビジネスとは

ストックビジネスとは、残高から発生する信託報酬などのランニングコストを重視するビジネスモデルのことをいいます。

ストックビジネスに変化した理由は金融庁から購入時の手数料を重視するビジネスモデルを見直すよう勧告があったからです。

購入時の手数料を稼ぐには、回転売買が一番です。

回転売買とは、投資信託を何度も売り買いさせて購入時の手数料を稼ぐ方法になります。

例えば、1年間に3%の手数料がかかる投資信託を1,000万円で3回売り買いさせれば、証券会社や銀行に90万円の手数料が入ってくることになります。

これでは顧客は儲かりません。金融庁は、この回転売買の問題視し、証券会社や銀行はストックビジネスに切り替えたのです。

ストックビジネスは、信託報酬などのランニングコストを重視するので回転売買をする必要はありません、ストックビジネスで評価されるのは、残高を増やすことと高いランニングコストがかかる金融商品を販売することです。

そこでストックビジネスの成功のために利用されるようになったのが、ファンドラップなのです。次の章では、具体的なファンドラップの例として三井住友銀行が販売しているSMBCファンドラップを例にしてファンドラップの商品性について説明していきます。

実はこのストックビジネス、最近流行の「ロボアドバイザー」にも適用されています。一見、売買手数料が無料なので、お得なように感じますが・・・。資産残高の数%を手数料としてとられ、また投資元本にも信託報酬が差し引かれていくので、目に見えないコストがかかってくるわけです。

SMBCファンドラップとは?メリットは?

では、ファンドラップの具体的な商品性を説明するために、三井住友銀行が販売しているSMBCファンドラップを例にして説明をします。

購入時の手数料は無料

SMBCファンドラップの最低購入金額は300万円からで購入時の手数料はかかりません。

ファンドラップ詳細

(引用元:SMBCファンドラップ

日本株式、外国株式など15本の投資信託に分散投資

SMBCファンドラップは、下記の表にある日本株式や外国株式などのカテゴリーの中から投資信託15本選んでまとめてプロが運用する商品です。

SMBCファンドラップの表

(引用元:https://www.smbc.co.jp/kojin/fundwrap/index03.html

運用コースもお客様に合わせて選択

また運用のコースは、ファンドラップ購入時に顧客の意向の確認をして安定したコースから積極的に利益を取るコースなどを選択します。

ファンドラップコース選択

(引用元:https://www.smbc.co.jp/kojin/fundwrap/index03.html

以上がSMBCファンドラップの主な特徴になります。

このように書いてあるとものすごく良い商品ではないかと思われる方も多いかもしれません。

実際良い商品だと思う顧客が多いので、ファンドラップの残高は急増しているのです。しかし何度もいいますがファンドラップは決して購入してはいけない商品です。

ファンドラップを購入してはいけない理由 高すぎる信託報酬

では、なぜファンドラップをおすすめできないのか?

ファンドラップを購入してはいけない最大の理由は信託報酬が高すぎるのです。

ファンドラップの手数料

(引用元:https://www.smbc.co.jp/kojin/fundwrap/index03.html

公式ホームページに費用の説明が書いてありますが分かりにくいので分かりやすく説明します。

ファンドラップの信託報酬は2段階になっています。

1段目は、投資信託にかかる一般的な信託報酬が1%~2%かかります。

これは投資信託で運用する以上すべての投資信託にかかるものなので章がありません。

しかし、ファンドラップは更に手数料がかかります。それが信託報酬の2段目になります。

一般的にかかる信託報酬に加えて、ファンドラップでは、ファンドラップとして運用している信託報酬がかかります。

これが年に2%以上かかります。

つまりファンドラップは持っているだけで年間4%以上のランニングコストがかかる商品なのです。

なので多くの証券会社や銀行は、ストックビジネスに営業方針が変換してから通常の投資信託の2倍ランニングコストがとれるのでやっきになってファンドラップを販売しているのです。

購入時手数料がかからないからといって決してファンドラップは買ってはいけない理由は高すぎる信託報酬にあるのです。

※ファンドラップについて詳しく解説されている動画がありましたのでご紹介しておきます。

元銀行員が語るファンドラップの営業テクニックとは?

ファンドラップはTVCMをしているので、特に年配の方を中心に銀行窓口に相談が来る方が多いようです。

では、銀行営業マンはどういった営業文句で誘導するのかと言いますと

  • 営業文句①:ファンドラップは購入手数料が無料
  • 営業文句②:ファンドラップは運用コースの変更が簡単に出来る
  • 営業文句③:ファンドラップは安定している
  • 営業文句④:信託報酬などのランニングコストは説明しない

詳しくは以下の記事に書いていますので、参考にしてください。

元銀行員が語るファンドラップの営業テクニックとは?
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