「外貨建て一時払い個人年金保険」はおすすめできない理由

外貨建て保険

外貨建て一時払い個人年金保険とは、米ドルや豪ドルなどの外貨を一括で支払う個人年金保険になります。

外貨建て一時払い個人年金保険は、メガバンクの外貨預金の金利よりも高いので多くの銀行員が、外貨預金をすでに保有している人を中心に販売をしています。

外貨預金よりも金利が高いのであればメリットは大きいのではないかと思われる方もいるかもしれません。

しかし外貨建て一時払い個人年金保険はとてもではありませんがおすすめ出来る商品ではないのです。

今回は、外貨建て一時払い個人年金保険がおすすめ出来ない理由について説明します。

外貨建て一時払い個人年金保険がおすすめ出来ない理由

外貨建て一時払い個人年金保険がおすすめできない理由は以下の通りです。

  • 多額の外貨を一括で円から外貨に換えるのは為替リスクが高すぎる
  • 手数料が高すぎる

 

多額の外貨を一括で円から外貨に換えるのは為替リスクが高すぎる

外貨建て一時払い個人年金保険は、保険料を、米ドルや豪ドルなどの外貨で一括で支払う保険です。

外貨をすでに持っている方は、良いですが多くの方は円から外貨に換えてから外貨建て一時払い個人年金保険を買う必要があります。

外貨は、当然ですが、外貨を購入したときよりも外貨から円に戻すときの為替レートが円安になっていれば利益が出る商品です。逆に円に帰る時に大幅に円高になっていれば大きく損をしてしまう商品なのです。

下の表は、豪ドルの1年間のチャートになります。

豪ドル円チャート

参考:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/aud.html

豪ドルのチャートを見てみていかがでしょうか?

タイミングよく外貨を買うことは誰にも分かりません。多額の資金を一括で外貨に換えることはあまりにもリスクが高いのです。

しかし、外貨は決してギャンブルではありません。外貨は円よりも金利が高く資産運用には非常に適した商品です。 外貨運用をするのであればおすすめの方法は、ドルコスト法です。

ドルコスト法とは、円安の時も、円高の時も毎回一定の金額、外貨に換える購入方法です。毎回一定の金額を投資していくので、「安いときにはたくさん買い、高いときには少なく買う」というメカニズムが自動的にはたらき、結果として購入価格が安定する効果が期待できるのです。

手数料が高すぎる

外貨建て個人年金保険は、手数料が高すぎます、例えば三井住友銀行で販売している一時払い外貨建て個人年金保険「ビーエルクローバー」の場合、契約してから1年未満に解約をするとなんと7%もの手数料がかかります。

ビーエルクローバー

参考:https://www.metlife.co.jp/lf1/ahp555/index.html
解約手数料は異常に高いのに、予定利率は以下のようになっています。

予定利率

参考:https://www.metlife.co.jp/lf1/ahp555/08.html

保険なので、死亡保障が充実しているのではないかと思われる方もいると思います。

しかし、個人年金なので、万が一のことがあっても保険料対比死亡保障はほとんど増えません。(ビーエルクローバークローバーの場合の死亡保障は、万が一のことが起きた時点での積立金額もしくは解約返戻金のどちらか高いほうが採用されます。)

つまり終身保険のように保険料の何倍になって保険金が受け取れるレバレッジ機能はついていないのです。

解約手数料が高く、予定利率も低い、死亡保険金も大きく増えないのであれば、一般的な外国債券の購入したほうが良いと思います。

外国債券の金利は以下のようになっています。

外国債券

参考:https://www.daiwa.jp/products/bond/afr/hm2/FBSlist_r.html

個人年金保険料控除が1回しか使え無い

個人年金保険料控除とは、個人年金の保険料のうち、年間 4 万円までの保険料に関しては所得控除が使える制度になります。

個人年金保険料控除

参考:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1140.htm

個人年金保険料控除は、保険料の支払いがあれば毎年利用することが出来ます。しかし、
一時払いの場合、保険料を支払った初年度しか個人年金保険料控除を使うことは出来ません。

せっかく高額の保険料を入れて長い期間契約する商品なのに個人年金保険料控除が使えないことは大きなデメリットになります。

一時払い外貨建て個人年金保険を契約するくらいなら…

一時払い外貨建て個人年金保険を契約するくらいなら毎月保険料を支払うタイプの外貨建て平準個人年金保険か、外国債券を毎月買うようにしましょう。

外貨建て平準個人年金保険や外国債券を毎月購入するのであれば、ドルコスト法を利用することが出来ます。

外貨建て平準個人年金保険であれば毎月保険料を支払うタイプなので、個人年金保険料控除を毎年利用することが出来ます。

外国債券には、個人年金保険料控除はありませんが、手数料が安く外貨建て個人年金保険よりも金利が高い商品はたくさんあります。

純粋に金利だけで考えるのであれば外国債券を購入する方が私はいいと思います。

まとめ

今回は、一時払い外貨建て個人年金保険について説明をしました。外貨をすでに保有している顧客を中心に多くの銀行員は、一時払い外貨建て個人年金保険を勧めてくると思います。

しかし、紹介したようにほとんどの外貨建て一時払い個人年金保険は、おすすめ出来る商品とはいえません。

基本的に、銀行員の勧めてくる商品は手数料が高いものがほとんどです。説明を聞いて良さそうに見えても、銀行員の勧める商品のほとんどは、おすすめ出来る商品ではありません。一時払い外貨建て個人年金保険もその一つです。

ぜひこの記事が外貨建て一時払い個人年金保険についての理解を深めるきっかけになれば幸いです。

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