銀行員のブラック営業の実態【嘘や複雑な商品で高齢者から搾取】

銀行員

銀行員というと、世間的には、大きな会社で固い仕事で、安定した仕事というイメージがあるかもしれません。

実際、私も13年間、銀行員をしましたが、給料もよく世間体は非常に良かったと実感しています。

しかし、銀行の仕事、特に営業職は、世間が考えているイメージとはかけ離れたブラックなことをしています。今回は、元銀行員の私が実際に行ったブラックな営業について説明します。

1年に3度の回転売買

回転売買とは、保有している投資信託を解約して別の投資信託を購入してもらうことをいいます。

投資信託は購入する度に手数料がかかるので、銀行員にとってはもっとも簡単に収益を稼ぐ方法になります。

通常、私のいた銀行では、回転売買は1顧客につき年間2回までという暗黙のルールがありました。

しかし、私は、どうしても支店の年間収益が足りなかっため、高齢者(85 歳)の顧客に1年間に3回、回転売買を行いました。

1回あたり2億円、 違う投信に切り替えてくれる方だったので年間3回行い1,800 万円の収益を稼ぐことが出来ました。

しかし、年間1,800 万円も手数料を負担しては利益が出るはずもありません。その顧客のおかげで年間目標の収益を達成させることが出来ましたが非常に苦い思い出です。

仕組預金で世界一周

仕組預金とは、あらかじめ決められた日の為替相場が、契約した時の相場よりも円安であれば円で戻ってきて円高になれば外貨で戻ってくる商品になります。

仕組預金の中には、円と米ドルの関係の仕組預金以外にも米ドルと豪ドルで行う仕組預金や、ユーロとNZドルで行うような仕組み預金があります。

私は、この仕組み預金を利用して、顧客の資金をいろいろな資金にして収益を稼いだことがあります。当時、仕組預金の収益は、非常に高く設定されていました。

しかも円と米ドルのようなオーソドックスな通貨ではなく、ユーロとNZドルのような組み合わせだと収益は非常に高くなります。当時多くの販売担当者はこのことを悪用し、仕組預金を世界一周定期預金と称して販売していました。

なぜ世界一周かというといろいろな通貨に換る可能性があるからです。 顧客は、何度も仕組預金をやっていくうちにいろいろな通貨になっていくので最後の方は元々いくらで始めたか分からなくなる顧客もいました。

仕組預金については「仕組預金を買ってはいけない理由とは?円高時はリスクが無限大、解約しづらい」でも取り上げていますので参考にしていただきたいです。

トルコ債の販売

難しい商品が理解できない高齢者にトルコ債の販売をしました。

最近、銀行は、証券会社との連携に力を入れています。銀行にお金をたくさん置いている顧客を証券会社に紹介をして証券会社で運用をしてもらうことが主な内容です。

本来銀行員は、証券会社で取り扱っている商品の説明をすることは禁じられています。

しかし、銀行の顧客なので銀行員から説明したほうが顧客は安心します。

なので私は、証券会社の人と同行するときに、商品の内容を事前に証券会社の社員にきいて証券会社の商品の説明をすべて自分で行っていました。

証券会社の商品に詳しくなると、証券会社で扱っている商品のなかでも手数料の高い商品の説明をするようになりました。

当時、私がいた銀行が連携していた証券会社で最も手数料が高い商品はトルコリラ債券でした。10%を超える手数料だったと思います。

私は証券会社と連携して多くの方にトルコリラ債の販売をしました。金利は 10%くらいつく債券でしたが、当時の為替レートは、1ドルコリラ=40 円ほどでした。

しかし現在、トルコリラは20円を切っています。 投資金額が半分になっている方が大多数だと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

仕組預金を金利の高い特別な円定期預金であるといって販売する

これは私が実際に行った営業ではありませんが、私のいた銀行に、為替が円高になったら米ドルに換る可能性がある仕組預金を金利の高い円定期預金として販売していた人がいるようです。

仕組預金を契約する際は、申込書や重要事項を確認する書類に署名捺印をもらわないといけないのでどうやって販売していたのか疑問に思いますが、私の推測ですが、何も説明せずに署名捺印をもらって重要事項の「レ」のチェックは自分で書いていたのかなと思います。

分配型投資信託を分配型定期預金といって販売する

これも私が実際に行ったことはない営業ですが、分配金の出る投資信託を分配型定期預金と販売していた担当者がいるようです。投資信託は当たり前ですが、元本の保証はありません。

しかし、顧客はその担当者のことを信用していたのでしょう。投資信託を定期預金といわれて購入してしまったようです。もちろん担当者が変わった後に大問題になったそうです。

毎月分配型投資信託については「毎月分配型投信がおすすめできない理由(元本を取り崩していく)」の記事でも詳しく取り上げていますので参考に。

まとめ

今回は、銀行員のブラックな営業について説明しました。自分で書いていていやになるくらいひどいことをやっているのが銀行員というものです。

今は昔と違い、働き方改革などのおかげでここまでひどい営業はないと思います。

しかし現在でも多くの銀行員はノルマに追われ大変な思いをしています。いまだに今回紹介した営業に近いことをしている銀行員もいると私は思っています。

是非、この記事を参考に銀行員の営業実態についての理解を深めていただければ幸いです。

※銀行員営業マンはノルマが厳しく、達成できないと詰めがあります。
銀行員の金融商品の営業ノルマの実態

銀行員の金融商品の営業ノルマの実態と達成できなかったときの詰め
銀行への就職は、昔ほど人気がない現在ですが、中には銀行に就職したい方もまだいると思います。 また、銀行の営業員のノルマについて興味本位で知りたい方もいると思います。そこで今回は、金融商品のノルマの実態について詳しく説明します。 新入...

コメント

タイトルとURLをコピーしました