銀行でおすすめされる豪ドル関係の投資信託はおすすめ出来ない

外貨建て保険

銀行で資産運用の相談をするとかなりの確率でおすすめされる商品があります。

それはなにかというとズバリ豪ドル関係の商品です。

私も銀行で投資商品の販売をしていた時、ほぼ 100%の確率で豪ドル関係の商品をすすめていました。

商品性が良いからすすめているのでしょ?と思ってくれる方は、本当にやさしい方だと思います。

銀行員が、豪ドル関係の商品のおすすめをする最大(唯一?)の理由は、手数料が高いからです。

豪ドル建ての商品は、米ドル建ての商品よりも手数料が高いから多くの銀行員は勧めるのです。今回は、銀行がおすすめする豪ドル建て商品がおすすめ出来ない理由を中心に説明します。

そもそも豪ドル商品は現在おすすめ出来ない理由

10年以上前は、豪ドルは魅力ある通貨でした。2008年の豪ドルの政策金利は 7%を超えており、高金利通貨という名にふさわしい通貨でした。

しかし現在のオーストラリアの政策金利は、過去最低の 0.75%です。

参考:政策金利 外為ドットコム

日本はマイナス金利なので日本に比べれば金利は高いですが、まさにどんぐりの背比べの状況です。今後金利が上がる見通しであれば良いですが、金利が上がる見通しもありません。

また、オーストラリア経済と密接な関係のある中国が、現在、アメリカともめていたり(米中貿易戦争)、経済成長が鈍化している状況を見ると今後大きく豪ドル高になることは考えづらい状況であるといえます。

投資信託 グローバル·ハイ·イールド·ボンド·ファンド

銀行でおすすめされる豪ドル関係の商品で多いのが、円から豪ドルに換えて、豪ドルで購入する投資信託です。外貨建ての投資信託になるので外国投資信託と一般的に言われています。

例えば三井住友銀行で取り扱っている豪ドル建ての外国投資信託にグローバル·ハイ·イールド·ボンド·ファンドという商品があります。

グローバル·ハイ·イールド·ボンド·ファンド

参考:https://www.smbc.co.jp/kojin/toushin/report/pdf/8870102019101711064531.pdf

世界のハイイールド債に豪ドルで投資する商品です。

こちらの投信の特徴は購入時の手数料が無料であることです。

購入時の手数料が無料なので、販売員である銀行員からするととても販売しやすい商品になります。

しかし解約するときには、購入してから2年以内の解約だと4%の解約手数料がかかります。

銀行員は、この手の商品を販売するときに

「手数料が後払なので運用成績が良ければ手数料を支払っても問題ないですし、年数が経つにつれて手数料が安くなるので運用成績が悪ければ長期で持てばいいですね。」

と言って販売します。

顧客としては親切な銀行員であると思うと思います。

しかし、実際は、この手の商品を販売しても銀行員は手数料を4%もらうことが出来ます。

しかも円から豪ドルに換えることで、1豪ドルにつき、1.25円の手数料ももらえます。 (普通に円から豪ドルに換えた場合は 2.5 円かかりますが、投資信託の購入に伴う豪ドルへの切り替えは半額になります。)

ここ一年で豪ドルは、80円から69円のレンジで動いています。80円から69 円のレンジなので約15%の幅で動いているということです。

豪ドル円チャート

参考:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/data/aud.html

そしてハイイールド債券とは金利は高いですが信用力が低い債券になります。

ハイイールドだけでもリスクが高いのにさらに豪ドルのリスクもあるのでグローバルハイイールドはものすごくリスクが高い商品であるといえます。

最近は販売手数料ではなく、投資信託の残高にかかる信託報酬に銀行員の評価の基準は移っていますが、グローバルハイイールドボンドファンドの信託報酬は、1.95%と非常に高額です。

今後もこのファンドは多くの顧客におすすめされるのだと思うとぞっとします。

豪ドル建ての保険

豪ドル建ての保険もおすすめ出来ません。保険の手数料が高すぎますし、そもそも現在の低金利で長期間固定して運用するメリットが少ないからです。

投資信託のところで説明しましたが、円から豪ドルに換える手数料は非常に高いです。 オーストラリアの現況を考えると、豪ドル建て保険のメリットは非常に少ないと思います。

豪ドル建て商品を利用した銀行員の手数料の稼ぎ方

私も実際に行っていた豪ドル建て商品を使った、方法について説明します。私が知る限りもっとも手数料が稼げる方法になります。

それは、日本円から豪ドルに換えて豪ドル建ての外国投信を購入してもらってその後、豪ドル建ての投信を解約し豪ドル建て保険を購入してもらう方法です。

日本円から豪ドルに換えて豪ドル建て投信にすると手数料は約 5.5%入ります。

その後、豪ドル建ての保険にすると手数料が10%稼げます。合計、約15%の手数料が稼げるのです。

投資金額が1億円の場合、手数料は1,500万円になります。

営業成績が苦しい時、私はよくこの方法を使っていました。

まとめ

今回は、銀行でおすすめされる豪ドル関係の商品はおすすめ出来ないことを説明しました。豪ドル建商品は、手数料が高いので多くの銀行員はなんとしても販売したいのです。

しかし、豪ドルの現況や未来、銀行で取り扱っている商品ラインアップを見るととてもおすすめ出来るものではありません。 ぜひこの記事を参考にしていただき、銀行から豪ドル建商品を紹介されたときは注意するようにしましょう。

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