毎月分配型投信がおすすめできない理由(元本を取り崩していく)

毎月分配型はおすすめできない 毎月分配型投資信託

毎月分配型投信とは、その名の通り、毎月分配金が出る投資信託になります。

毎月分配型投信は、毎月定期的にお金が入ってくることから2000年代前半から爆発的に売れた投資信託になります。

グローバル・ソブリン・オープンという、一時期5兆円を集めたお化けファンドも誕生しました。

給料や年金の補完になる毎月分配型投資信託ですが、絶対に買ってはいけない投資信託の1つになります。毎月お金が入ってくるのに何でダメなの?と思われた方も多いと思います。

今回は、毎月分配型投信について説明していきます。

毎月分配型投信の銀行員の販売方法

銀行員が、毎月分配型投信を販売する手法は非常に単純です。

「毎月分配型投信を購入すれば、毎月定期的にお金が入ってきます。預金にしておいても金利は低いので当面使わないお金であれば、毎月分配型投信を購入しませんか?」

というものです。

特に年金収入が主な収入源である高齢者には圧倒的にウケました。

確かに誰しも給料や年金以外に収入があったらいいなと思いますよね。

もし、本当に毎月分配型投信が、ずっと一定の金額を分配してくれたらこんなに良いものはないかもしれません。しかし毎月分配型投信には様々なデメリットがあるのです。

毎月分配型投信のデメリット

毎月分配型投信の主なデメリットは5つあります。

① 利益から分配金を出すとは限らない 元本を取り崩していく

多くの方は、分配金は、利益から出していると思われるかもしれません。しかし分配金は、利益から出しているとは限りません。分配金には2種類あります。普通分配金と特別分配金です。

普通分配金…利益から出す分配金

特別分配金…投資元本から出す分配金

になります。

参考:https://www.morningstar.co.jp/moneyschool/fund/d51.html

皆さんがイメージしている分配金は、利益から出す普通分配金だと思います。

しかし、分配金には特別分配金と呼ばれる元本から出す分配金もあります。

特別分配金というと、何か特別な分配金のように感じるかもしれませんが、元本を削って出す分配金です。特別分配金は最近、元本払戻金などといわれることもあります。

特別分配金を出してしまうと元本が減ってしまいます。毎月分配型投信を長年保有しているとよくあるパターンが、分配金はしっかり受け取っているけど元本が大幅に減少しているケースです。

いくら高い分配金を受け取ってもこれでは意味がありません。利益から分配金を出せば、元本が減ることはありませんが、分配金を出すことによって元本が減ってしまうことは大きなデメリットになります。

② 税金がかかる

分配金を出すと税金がかかります。普通分配金の場合は利益を確定して分配金の原資にします。利益を確定しているので当然税金がかかります。

もし、分配金がなければ利益を確定していないので税金を取られることはありません。

普通分配金を出す度に税金がかかってしまうことは大きなデメリットなのです。当然ですが、特別分配金は、元本を削って出しているので税金はかかりません。

しかし、毎月分配型投信を保有している方の中には、特別分配金の場合、税金が取られないので手取りが多くなり喜んでいる方がいます。ただ単に元本を削って出しているだけなので注意が必要です。

決して利益が多かったから分配金が増えているわけではありません。

③ 運用の効率が悪くなる

分配金を出すために、投資信託の資産の一部を解約することになります。毎月、投資資産を解約しなければならないので当然、運用の効率は悪くなってしまいます。

④ 毎月一定額の分配金が出るとは限らない

分配金は一定額出るとは限りません。分配金は変動するものです。分配金の収入を当てにして生活設計を立てると大変なことになる場合があります。

例えば、日本で一番売れたグローバル・ソブリン・オープンの場合、最盛期は60円の分配金がありました。

しかし、現在の分配金は10円です。分配金は一定金額が出続けるものではないということをしっかり理解する必要があります。

グローバル・ソブリン・オープンの

参考:https://www.mizuhobank.co.jp/retail/products/fund/report/pdf/m0331397c.pdf

⑤ 実力以上の分配金を出すことがある

最近は、ずいぶん減ってきていますが、5年くらい前までは、分配金が高いほど投資信託が売れるという時代がありました。

そこで銀行や証券会社はこぞって高い分配金の出る投資信託を顧客に勧めました。

その結果、元本が大きく減ってしまった投資信託がたくさんあります。投資はあくまで値上がり益と分配金のトータルの損益で判断するものです。

いくら高い分配金が出ても元本が大きく下がってしまったらなんの意味もありません。

まとめ

今回は、毎月分配型投信について説明しました。毎月分配型投信は、毎月給料や年金のようにお金がはいってくるという魅力があります。

しかし、今回説明したように毎月分配型投信は非常にデメリットの多い商品設計になっています。投資でしっかり成果を出したい方は、運用効率の悪い毎月分配型投信ではなくインデックスファンドのような手数料の低い、値動きの分かりやすい商品で運用をすることをおすすめします。

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