仕組預金を買ってはいけない理由とは?円高時はリスクが無限大、解約しづらい

仕組み債

仕組預金…。あまり聞きなじみのない言葉かもしれません。私も銀行に入るまで聞いたこともない商品でした。仕組預金の代表的な商品に為替を絡ませた商品があります。

仕組預金は、円ベースで金利が期間3カ月で1%以上つくことも珍しくありません。

現在の3カ月ものの円定期の金利は0.01%なので1%というと、一般の定期預金の100倍の金利になります。日本人は金利が大好きです。

一見すると良さそうに見える仕組み預金ですが、銀行で最も買ってはいけない商品の1つになります。

私は、金融商品の販売をしたのは銀行に入行した1年目の秋からでした。

当時は、探く商品性について考えていなかったので無邪気に販売していたように思います。

しかし、この仕組み預金には恐ろしい商品なのです。今回は、仕組み預金について詳しく説明していきす。

仕組預金とは

仕組預金の代表的なものに為替に連動した仕組預金があります。三井住友銀行で販売されているプレミアム円定期を例に説明します。

プレミアム円定期は、満期の時の為替相場が、予約相場よりも円安になっていたら円のまま、予約相場よりも円高になっていれば指定した通貨に換わる商品になります。

プレミアム円定期の商品性は、以下のようになります。

・預け入れ通貨…円

・転換通貨…米ドル・ユーロ・豪ドルなど。

・期間…基本的には3か月。しかし金額が1,000万円以上になると1か月や1年など好きな期間を選択出来ます。

・予約相場…プレミアム円定期を預ける時に決めた為替相場のこと。予約相場は、一般的には TTM-50銭やTTM-1円のことが多いです。TTMとは、仲値のことをいいます。仲値とは、手数料が入っていない為替相場です。皆さんがニュースで見る為替相場はこの仲値になります。

・判定日…満期前にあらかじめ決めた日にちのこと。一般的には満期の2営業日前のことが多いです。判定日の為替相場が、予約相場よりも円高になっていれば。元本は予約相場で外貨に換わります。利息は円で受け取ります。判定日の為替相場が、予約相場よりも円安になっていた場合は、元本も利息も円で戻ってくるという仕組みになっています。

プレミアム円定期預金の特徴

プレミアム円定期預金の特徴3

参考:https://www.smbc.co.jp/kojin/gaika/premium/

プレミアム円定期のメリット

プレミアム円定期の主なメリットは2つになります。

① 通常の定期預金よりも高い利息が受け取れる

プレミアム円定期のメリットの1つ目は、通常の円定期預金よりも高い利息が受け取れることです。現在の3カ月ものの円定期預金の金利は 0.01%ですがプレミアム円定期であれば、1%~2%の利息を受け取ることが出来ます。超低金利が続く現状を考えるとプレミアム円定期の金利は目を引くと思います。

② 現在の為替水準よりも円高の水準で外貨に換えることが出来る

プレミアム円定期のメリットの 2つ目は、現在の為替水準よりも円高の水準で外貨に換えることが出来ることです。

例えば現在の 米ドルのTTS (円から外貨に換える手数料込みの為替相場)が 1ドル100円の場合、円から米ドルに換える為替レートは100円になります。

しかしプレミアム円定期の場合、予約相場が98 円の場合、判定日に1ドル98円よりも円高の場合、1ドル98円で米ドルを購入することになります。現在のTTSレートよりも有利なレートで外貨に換えることが出来ることはプレミアム円定期のメリットです。

プレミアム円定期のデメリット

プレミアム円定期の主なデメリットは3つあります。

①為替が円高に振れた場合のリスクは無限大

プレミアム円定期のデメリットの1つ目は、為替が円高に振れた場合のリスクは無限大であるということです。たしかに 現在のTTSで外貨預金にするよりも有利な為替で外貨に換えることは出来ます。しかし、判定日に為替が大幅に円高になっても予約相場で外貨に代わってしまいます。

例えば予約相場が1ドル98円の場合、判定日の為替相場が1ドル70円だとしても、予約日に1ドル98円で米ドルに換わってしまうのです。大幅に円高に進んでも決まったレートで外貨に替わってしまうことは大きなデメリットになります。

予約日のレートが1ドル70円なのに、1ドル98円で変わってしまうということは、10,000ドルを980,000円(98円×10,000ドル)で買うということです。

本来であれば、700,000円(70円×10,000ドル)で買えるのに280,000円も損をする。つまり、為替リスクがあるということです。

②為替が円安になっても利益は限定的

では、逆に予約日が円安となっていた場合はどうでしょうか?

プレミアム円定期のデメリットの 2つ目は、為替が円安になっても利益は限定的であることです。

通常の外貨預金の場合、購入したレートよりも円安になれば利益が出ます。例えば100万円を1ドル100円の時に米ドルにした場合1万ドルになります。為替が110円になった時に円に戻すと110万円になります。

しかしプレミアム円定期の場合、判定日にどんなに円安になっても利益は金利のみになります。元本は円で戻ってくるだけで増えることはないのです。損失するリスクは無限大で利益は限定されるのがプレミアム円定期の商品性なのです。

③中途解約は原則出来ない

プレミアム円定期のデメリットの3つ目は、原則中途解約出来ないことです。

プレミアム円定期は、満期まで解約出来ないのが一般的です。もし中途解約できたとしても大幅に、元本が割れてしまう可能性が高いです。期間が1か月程度であればそんなに問題にならないかもしれませんが、1年などになると長期間為替がどうなっても動かすことが出来なくなるので大きな問題になります。

銀行の勧誘方法

仕組預金の勧誘方法で多いのが、今の為替水準よりも円高の水準で外貨を買うことが出来るということと一般の定期預金に比べるとはるかに金利が高いということです。

確かに、外転した場合、今の水準で外貨に換えるより円高の水準で外貨に換えることは出来ます。しかし外貨に替わる時の TTS の相場はもっとも円高になっているということです。

また金利が高いといっても1%~2%程度の金利です。もし100万円を2%で3カ月預けたとして、3カ月後に受け取れる利息は5,000 円程度です。(税引前)確かに 5,000 円という金額は大きいですが、元本の 100 万円をリスクにさらしていることを考えるとわりに合わないと思います。

まとめ

仕組預金は、一般の定期預金と比較すると金利が高いので、飛びつく人もいると思います。

しかし、仕組預金は、金利のメリット以上にデメリットが多い商品になります。

確かに通常より高い金利を得ることができ、現在のレートより若干の割安でドルを買うことができるのですが、予約日のレートが円高となればそのリスクを負うことになります。

逆に円安になった場合は、金利のみで、円安による為替差益を得ることができません。

損失は無限大、利益は限定的な商品なわけです。

ぜひ今回の記事を参考に 、銀行から仕組預金を勧められた場合は慎重に考えるようにしましょう。個人的には、高いリスクをとってまで仕組預金にするメリットはないと思います。

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