遺言信託のデメリットとは?トラブルになる相続は取扱ってくれない

遺言信託 遺言信託

遺言信託

銀行では様々な金融商品を取り扱っています。最近の銀行は金融商品の販売だけではなく相続ビジネスにも力を入れています。銀行の相続ビジネスの代表的な商品に遺言信託があります。

遺言信託とは、相続に関するあらゆることをパッケージにしている商品になります。

遺言信託は、相続にまつわるいろいろなことをしてくれるので一見良い商品のように思えます。

しかし、私は銀行に勤めていた時、この遺言信託を販売するのが本当に嫌でした。

遺言信託は、とてもおすすめ出来る商品ではないからです。今回は、遺言信託がおすすめ出来ない理由について説明します。

遺言信託とは

遺言信託とは、遺言書の作成や遺言書の保管、遺言の実行など遺言に関するワンパッケージ商品のことをいいます。

遺言信託は、 今銀行で非常にカを入れている商品になります。

遺言信託では、遺言書の作成の際に、銀行から専門のアドバイスを受けることが出来ること、遺言書を公正証書で作成することが出来ること、銀行の金庫で遺言書の保管をしてくれること、遺言書の実行の際は顧客に代わって手続きをしてくれることなどが遺言信託のセールスポイントになります。

しかし、この遺言信託ですが、銀行で契約しては絶対にいけない商品になります。

なぜ遺言信託はおすすめ出来ない商品なのかについて説明していきます。

遺言信託をおすすめ出来ない理由

この章では、遺言信託をおすすめ出来ない理由について説明します。遺言信託をおすすめ出来ない理由については主に5つあります 。

①手数料が高い

遺言信託をおすすめ出来ない理由の1つ目は、手数料が高いことです。

例えば、三井住友銀行が取り扱っている遺言信託の場合、遺言信託を契約する際に、22 万円もしくは 110万円の手数料がかかります。

また遺言信託の執行時には、保有する財産によって最大 2.2%の手数料がかかります。

例えば 5,000 万円他行に資金がある場合、執行手数料は、110万円の手数料がかかります。

遺言信託の手数料

遺言信託手数料2

参考:https://www.smbc.co.jp/kojin/yuigon/index02.html

②トラブルになる可能性のある遺言は書けない

遺言信託をおすすめ出来ない理由の 2つ目は、揉める可能性がある遺言は書けないことです。

そもそも家族が円満で、相続について揉める可能性がなければ遺言を書く必要はありません。

遺言を書く必要がある人は、相続が争続になってしまう可能性がある場合です。

しかし、銀行が取り扱う遺言信託では、揉める可能性がある遺言は書くことが出来ません。

なぜなら遺言の執行をスムーズに行うことが出来ないからです。銀行は高い手数料を取りますが、執行が難しい遺言は取り扱わないのです。

③相続税の申告は銀行はやってくれない

遺言信託をおすすめ出来ない理由の3つ目は、遺言信託を契約しても、相続税の申告を銀行はやってくれないことです。

遺言信託の執行の際に銀行がやってくれることは、預金の取立てくらいです。

不動産の名義替えの手続きや相続税の申告などは自分でやらなければいけません。特に相続税の申告に関しては、税理士などの専門家に頼んだ場合、総資産の2~3%ほどの手数料がかかることが一般的です。

もし総資産1億円の場合で3%の手数料がかかる場合、300万円の手数料が別途かかることになります。

④専門家が担当してくれないケースがある

遺言信託をおすすめ出来ない理由の4つ目は、専門家が担当してくれないケースがある場合です。遺言は非常に専門性の高い分野になります。

しかし、大抵の銀行では、メインの担当者は、支店の担当者になります。また本部の専門部署の担当者が支店の担当と共に担当してくれる場合もあります。

しかし、この本部の担当者は、元々支店長であった人が多いです。銀行の支店長と聞くとすごいと思われる方もいるかもしれません。

しかし現在の銀行の支店長の実態は、専門知識は全くない人が多いです。当然、遺言についても詳しくないケースが多いのです。

⑤銀行から様々な営業が来る

遺言信託をおすすめできない理由の5つ目は、遺言信託を契約すると様々な営業があることです。大抵の銀行では、遺言信託の執行の際の手数料は、自行にある資産と他行にある資産によって手数料率は変わってきます。

例えば三井住友銀行の遺言信託の場合、三井住友銀行においてある資産に関しては、一律 0.22%ですが、他行においてある資産については、最大 2.2%の手数料がかかります。

銀行では、遺言信託の契約をネタに、自行に資金を集中させるよう営業を掛けてきます。資金を集めたら、投資信託やら債券やらの営業が始まります。

また遺言信託執行の際も相続人が自分の銀行で相続資金を受け取るよう営業します。自行にお金が集まればその後の営業がしやすいからです。

まとめ

今回は遺言信託について説明をしました。銀行の遺言信託は現状まったくおすすめ出来るものではありません。なにより手数料が高いですし、相続のあらゆることをやってくれるイメージがありますが、一部の業務しか執行することが出来ないからです。

ぜひ今回の記事を参考に遺言信託についての理解を深めていただければ幸いです。

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